1915年製のC.G Conn社製スネアドラムが届く。
この会社はトロンボーンメーカーだが、スネアドラムを作っていた時代がある。
このC.G CONNは、推測ではあるが、後のLudwingだと思う。
というのは、このスネアのストレイナースイッチが20年代のLeedyと同じだからだ。
Ludwig&Ludwigはすでに20年代に名器Black Beautyを完成させていたが、後にLeedyと合併してLeedy & Ludwigになるので、最終的にはLudwigに集約されたってわけだ。
実は、今回のC.G CONNは、このLeedyのストレイナーが欲しくて買ったスネア。
20sのソリッドメイプルの6”Leedyに不足していたパーツだ。と同時にC.G CONNの4”ソリッドメイプルのシェルも入手できた。とても美しい木目のメイプル材で、ノーレインフォースメント。意外に厚胴だが、とても軽い。こいつにはチューブラグと、Ludwig P83ストレイナーを取り付ける予定。
早速、20s Leedyのソリッドメイプル6”に、カーフスキンヘッドと、ベース弦のような古代のスナッピーを張って、1920年当時そのままのスネアにしてみる。w
絶句・・・・・・
いや・・・ホントに20年代の音がする。(笑)
当時の録音技術でも、スネアの音はわりとちゃんと録れていたんだなと、妙に納得。w
シンバル類はイマイチ録りきれていなかったことは容易にわかるが、スネアの録音については新発見な気分。
サウンド的には、極めてコモっている。全然抜けない。モッサリ感120%。モンッ!ってゆう。w
バネスナッピーをオフにすると、モォーーァ・・・と眠たい音を出す。寝起きの音。
音量は、現代のスネアドラムの半分以下。スカーーーン!と正反対の音色。でも、その音はとても暖かくて太く極めて丸い。と、ここまではスティックの場合。
そしてブラシ。
音でけぇ。w ものすごくデカくて存在感のあるブラシサウンド。しかも、引っかかり度合いがハンパない。ブラシのスゥィープが重たい。現代のプラスチックヘッドの2倍以上のトルクがかかる。こんなトルクの必要なヘッドでジーン・クルーパって、Chaina Boyとか叩いてたってわけ・・・? すげぇな。超人だ。w
でも、ジーン・クルーパやレイ・ポデュークらの当時のサウンドや奏法の秘密と謎が少し解明した気もする。やっぱ現物で試してみないとわからないもんだ。