4/16/2008

1915年 C.G CONN



1915年製のC.G Conn社製スネアドラムが届く。
この会社はトロンボーンメーカーだが、スネアドラムを作っていた時代がある。
このC.G CONNは、推測ではあるが、後のLudwingだと思う。
というのは、このスネアのストレイナースイッチが20年代のLeedyと同じだからだ。
Ludwig&Ludwigはすでに20年代に名器Black Beautyを完成させていたが、後にLeedyと合併してLeedy & Ludwigになるので、最終的にはLudwigに集約されたってわけだ。
実は、今回のC.G CONNは、このLeedyのストレイナーが欲しくて買ったスネア。
20sのソリッドメイプルの6”Leedyに不足していたパーツだ。と同時にC.G CONNの4”ソリッドメイプルのシェルも入手できた。とても美しい木目のメイプル材で、ノーレインフォースメント。意外に厚胴だが、とても軽い。こいつにはチューブラグと、Ludwig P83ストレイナーを取り付ける予定。



早速、20s Leedyのソリッドメイプル6”に、カーフスキンヘッドと、ベース弦のような古代のスナッピーを張って、1920年当時そのままのスネアにしてみる。w



絶句・・・・・・

いや・・・ホントに20年代の音がする。(笑)
当時の録音技術でも、スネアの音はわりとちゃんと録れていたんだなと、妙に納得。w
シンバル類はイマイチ録りきれていなかったことは容易にわかるが、スネアの録音については新発見な気分。

サウンド的には、極めてコモっている。全然抜けない。モッサリ感120%。モンッ!ってゆう。w
バネスナッピーをオフにすると、モォーーァ・・・と眠たい音を出す。寝起きの音。
音量は、現代のスネアドラムの半分以下。スカーーーン!と正反対の音色。でも、その音はとても暖かくて太く極めて丸い。と、ここまではスティックの場合。

そしてブラシ。
音でけぇ。w  ものすごくデカくて存在感のあるブラシサウンド。しかも、引っかかり度合いがハンパない。ブラシのスゥィープが重たい。現代のプラスチックヘッドの2倍以上のトルクがかかる。こんなトルクの必要なヘッドでジーン・クルーパって、Chaina Boyとか叩いてたってわけ・・・? すげぇな。超人だ。w 
でも、ジーン・クルーパやレイ・ポデュークらの当時のサウンドや奏法の秘密と謎が少し解明した気もする。やっぱ現物で試してみないとわからないもんだ。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

toya


おーおー  アブな楽しい世界に
行ってるねぇ(笑)

本革はほんとに抜けないよねぇ

もっさり ボサッっていう音だよ

でも時代の音がしますよね

d3/office D3 さんのコメント...

もう、この辺しか残ってないんすよ。あとは、だいたい全部試しちゃってるもんで。ここ終わったら、もう自作ドラムに没頭するしか道がないです。もう始めちゃってますけど・・・。

本皮はヌケないしモッサリしちゃいますね。でも、だからこそラジオキングが名器と言われるんですよねぇ。単板ラジオキングにプラスティックヘッド張って「さすが王者の音!」なんて言ってる阿呆も少なくありませんが、あれは本皮を張って、ちょうどバランス取れるようになってるんで、プラヘッド張るとピーキーで暴れるんですけどねぇ。全然良い音しないのに・・・。RKでREMOでもまともな音がする条件は、マホガニーシェル、メイプルレインフォースメント、シガーラグかビーバーテイルラグ、クラムシェルストレイナーで7インチ以上。というのが最低条件ですよね?結構厳しい。(笑)
意外に本皮時代のドラムって、REMO張ると、結構扱いにくいんですよね。普通は。コツがありますけどね。時代背景から、その特性がわかっているとコントロールできるようになりますけど。

そもそもプラスチックフィルムヘッドなんて、全く想定していなかった時代だから当たり前なんですが・・・。

「本皮ヘッドで、あれだけブライトな鳴りを実現していたラジオキング」という意味では当時、非常に優れたドラムだったであろうとこは頷けます。

d3/office D3 さんのコメント...

つまり、1930~40年代当時のラジオキングの魅力は「暖かくて太く、アンサンブルに溶け込むナチュラルトーン」ではなくて「ビッグバンドの中でもブライトにヌケて、とてもクリアでビッグなサウンド」ってことですね。真逆説。(笑)

匿名 さんのコメント...

正に映画館のスクリーン越しのスピーカーですね。厚いスクリーンで遮られても、なお明瞭に客席に届くほどの明瞭度
本皮問題は意外に深いなぁ・・・

toya

d3/office D3 さんのコメント...

本皮問題はディー-プです!