12/28/2008

マイベスト ギタリスト




Norman Brown。
このギタリスト好きなんだよなぁ。やっぱいい。
この人はMills Brothersで1937年から60年近くプレイした。
とにかく心地良くスウィングするギターだが、他と違うと感じるのは、カッティングのサックリ感。
このサックリした感じの香ばしいギタープレイというのは、なかなかいない。伸縮性がありつつも軽くてサックリ香ばしいタイム。
軽快なMillsのバーバースタイルのコーラスとのマッチングは実に素晴らしい。彼らのバーバースタイルコーラスとスウィングをミックスさせたようなコーラススタイルは後のドゥーワップスタイルの基礎となったが、やはり彼らほど、力まず、スムーズにスウィングするコーラスグループはいない。

ちなみに、最初の頃にギターを弾いていたMillsの長男もとてもノリが良くて、Norman Brownと似ている。
この映像は、兄弟にお父さんが加入していて、ギターがNorman Brownだから、長男が急死した1936年以降。


●ナッキンコーと



●実に素晴らしい



●貴重な長男がギター時代


●家に招きたい

12/25/2008

ふるい曲

ヨドバシカメラの曲。
あれ、すでに1909年の録音がある。
Nat.M.WillsのOur bording Houseという曲。
やはり原曲が一番面白い。
ボードヴィルぽくて、ブルースぽくて、コミカルでもあるから喜劇的。なんとも素敵な曲です。
久しぶりに聴いたので。

Charleston Style




なんとも使えね〜感、満点だな。w
でも、これでやるのが面白いんだ。





さすがにここまでやると「お前、ナメてるだろ?」 って怒られそう。
まぁ・・・返す言葉もないんだが・・・。

予定変更

今週末のイベントなんですが、堂島孝平さんの参加が決定!
ELEKIBASSと一緒に何かやります。
そしてスタート時間が変わりましたのでご注意を。
これ、かなり面白いイベントになると思われ。
箱もイイ感じのシャレオツホテルです。

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CLASKA presents クラス会
「ワイキキ・フィリアとabc 〜大忘年会スペシャル〜」

2008/12/28(日) at CLASKA
OPEN 16:30 / START 17:00
CHARGE ¥2500 + 1 Drink

Guest Live:
・HARQUA(HARCO+Quinka, with a Yawn)
・ELEKIBASS (Guest:堂島孝平)

Guest DJs:
・カジヒデキ
・HALFBY
・SHYBOYPARTYCLUB (KEYOSSIE and SPECIALONE)
+SECRET GUEST!!

Act:
・waikiki・philia・abc Crew
+SECRET GUEST!!

Paint:
・中村佑介
・KAROGARO
・川口明日香
・鹿沼ゆう

VJ:
・WHO YOU
・onnacodomo (DJ codomo+YasukoSeki+RukaNoguchi)

Decoration:
・上田尚宏(写真)
・川口明日香(イラスト)
・ヤマシタユウト(イラスト、立体)
・岩本多玖海(立体)
・吉岡妙(映像、写真)
・雨宮啓子(映像、写真)

http://www.abcdefg-record.net/CLASKAI/

12/20/2008

ポンコツ鳴り探求

最近の探求。
「ポンコツ鳴り」スッカスカのスネアサウンドとか、妙にバシャバシャするのとかを検証中。
でも、鳴らなければ何でもいいわけではなくて、結構厳しい基準があったりする。ダメさぶりがイイ感じじゃないとダメなんだ。w

“ア”ーッ!”と鳴るスネアとか、どうやっても“ムムーーン!”としか鳴らないヤツ、“ナン?”と言うヤツ、“ナン?”に少し遅れて“ジゥゥゥ”って必ずスナッピーが残ってしまうヤツとか、どれも個性的で面白い。僕の場合、結構な台数のドラムがあるので、オールマイティなヤツはいらない。そういう中途半端なヤツには出番がない。

一番いいのは、ライブハウスとかメンテのテキトーなスタジオとかでダメさぶりが馴染んでるヤツ。こういうのに素晴らしいものが多い。w 特に、名器と言われるものが、そんな目にあってるのが良い。ジャズ研とかにあるLM400とか凄く良かったりする。新大久保の水族館にある、死にそうなヴィンテージロジャースも良い。ほとんど強姦に近いようなコンディションだが、あのポンコツっぽい鳴り方がブルージーだ。ボトムのボルトは2本くらい落ちていたりすると最高で、それは自然落下が一番良い。そう、いらないボルトは自然落下するのだ。(笑)

ポンコツ鳴り探求は面白いなぁ。
さっき、50sロジャースに30年くらい前のヤマハ純正のフロアタム用ヘッドを張ってみた。妙に“テンテン”する・・・。でも、なんかスカっぽくて良い。(笑) でも、チューニングレンジはとても狭くて、ちょっと下げると“ロー!”と言い出す。ちょっと上げると“ハ?”と間の抜けた音になる。これはイマイチだ。やはりテンテンとした感じで“ホーー!ホーーー!”と非常にウスい音圧で鳴るのがいい。無駄に存在感がある。w

12/18/2008

プリンタ新調と世間の今

約8年に渡って使ってきたレーザープリンタを買い替えた。
思えば、8年前、まだoffice D3として仕事を受け始めて日が浅い頃だった。
あの時は、まだインクジェットプリンタを使用していたが、PSではなかったから、色が悪かった。つまり写真の差し替えをしてくれない。今は、イラストレーターのラスタライズ能力が上がり、そんな問題は解消されつつあるが、当時は結構ひどかった。しかし、当時PSプリンタは非常に高価で、定価では80〜100万円もしていて、とても個人が買える代物ではなかったように思うが、どうしても欲しかったので、安いのを探し、思い切って購入したのだった。当時の自分の売上規模からしたら見合わない高級機材ではあったが、個人はクオリティは命だから、買って良かったと思っている。

そして、次も同じくゼロックスのカラーレーザープリンタを購入した。個人でゼロックス導入ってのも、どうかと思うが・・・w 

でも、これは必要なものであり、こういうものはケチってはいけない。目先は高額かも知れないが、仕事の道具に安物を使ってはいけない。気持ち的にダメになる。そういうことって、すごく重要だと思うので、そういうものには妥協も迷いもない。プロなら必要と思えるスペックのものを買うべしなんである。プロが安道具使ってたら格好悪いんだよ。道具買う金も稼げないなら「キミ、その仕事に向いてないんだから辞めちゃいなよ」って思うわけさ。




----INFO----

●エレキベース
2008/12/21(日)渋谷7thFloor
料金 前売2300円(+1drink) 当日2800円(+1drink)
LIVE: 15:00~(1st) 19:00~(2nd)

●エレキベース
2008/12/28(sun) CLASKA http://www.claska.com/
CLASKA presents 「ワイキキ・フィリアとABC」
OPEN 16:30 / START 17:00  END 22:00
CHARGE ¥2500 + 1 Drink
※オリーブっぽい格好で来ると素敵な特典有り!
※当日券のみです。
★Guest Live★
HARQUA(HARCO+Quinka, with a Yawn)、ELEKIBASS
★Guest DJs★
カジヒデキ、HALFBY、 SHYBOYPARTYCLUB(KEYOSSIE and SPECIALONE)
★Act★
"WAIKIKI・ PHILIA・ABC”CREW + SECRET GUEST!!

CLASKAまでの道のりや、出演者の詳細が載った特設サイトはこちら→http://www.abcdefg-record.net/CLASKAI/


●Spider+Rocky & D3(Spider 大セッション大会内にて)
2008/12/30(火)新橋ZZ
http://home.att.ne.jp/orange/SWBB/ (←詳細はコチラ)
毎月ここZZで開催されているSPIDER’S JAMの年忘れ大セッション大会が開催されます!感動あり、涙あり、笑いあり、ゲスト演奏あり、飲み放題ありのセッションです。有名ミュージシャンの参加があるかもしれませんよ?
詳細はヒ・ミ・ツ
【HB】SPIDER WALK BLUES BAND
【会場】港区新橋4-31-6 B1,Tel:03-3433-7120
 http://www.zzpad.com/
【料金】3,000円 (*3時間飲み放題19:00~22:00) 22時以降はキャッシュオン。22時からご参加の方は1,500円W/1D通常料金となります。※3時間飲み放題は種類限定です。
■プレーヤーもリスナーも同額の料金となります。
【開場】18:30
【開演】19:00~24:00.......?


●1月のBlueSwing
1/8(木)上野ドゥービーズ
1/20(火)池袋エールハウス

12/12/2008

さらに感じていること

もう長年に渡って「価値観」というものの研究を続けていると、劇的に価値観変わってきたな〜〜と感じる時期がある。今は、まさに色々なジャンルで価値観激変していると感じる。これから30歳後半〜50歳あたりまでの人は大変かも知れない。理解しがたい価値観の変化が起きているから。でも、厄介なことに、価値観の変化というのは社会の風景に馴染んでしまって、知らず知らずのうちに浸透してしまうので、気づきにくいことだ。そして、おかしいなぁ。と思った時には、もう遅い。

佐藤さんに、ありがとう。

http://www.1101.com/store/techo/2009/renewal/index.html


ほぼ日手帳の制作についてのロングインタビュー。
今回は佐藤卓さんがデザインをリニューアルしたということで、非常に期待していたんだけど、カバーは気に入ったけど、中身のデザインが僕にはイマイチだったから違うのにした。そもそも一日1ページが広すぎるのと一週間の一覧性に乏しいので、その時点でNGだったんだけど、卓さんのデザインの仕方がわかって、すごく良いインタビューが読めた。中でも、一番最後の一文には、とてもホッとさせられた。

---引用----
デザインというのは不安じゃなきゃいけないと、
僕は思ってるんです。
これが正しいという満足は、デザインの場合はあり得ない。
逆に、満足してしまうことのほうが、
ものすごく問題だと僕は思ってます。
---------

え! そうなの? 
でも、そうですよね? やっぱ、そうでしょ? 

佐藤卓さんほどのデザイナーが、自分のデザインに毎回不安を感じているってことに、すごく驚いた。もう自信満々だと思っていた。
何度も日記に書いているが、僕も毎回不満というか、不安だ。自分の制作したものについて、毎回「う〜〜ん・・・これでいいのかなぁ・・・」と思ってしまう。確固たる自信など到底持てない。それはデザインについての考えた、つまり価値観というのは、非常に多様性があるからだ。例えば、優れたグラフィックス表現というものは、ある程度の定義があると思うし、それは誰が見ても美しいという基準は時代を超えて存在する。でも、そこに“相手”という存在が明確に登場してくると事情は異なってくる。その時、とても大事なことは、やはり“価値観の把握”だと思う。それを使う相手。それは、例えばスーパーのチラシでも、携帯電話のポスターでも同じだけど、それを伝えるべき対象とか、それを使う例えば営業マンなりの価値観は、どんな感じなんだろう? ということを考えることが重要だと思うわけで、それは自信持てないよ。相手の価値観なんて、わからないから。でも、わかろうとする姿勢が大事だし、そこがわからないままデザインをするって、ものすごく独りよがりというか、一体誰のために何のために作っているのか?という疑問に必ずぶつかる。そりゃあ「以前より、お洒落になった」とかも大事な場面もあるし、そういう価値観もある。でも、そうじゃない価値観もある。例えば、スーパーの特売チラシがスタイリッシュである必要などないし、意味もない。むしろ大失敗だ。つまり意味なく格好だけ良くたって、それは機能しないってことだ。逆に格好が良いという事がとても重要な機能になるジャンルもある。

こういうことは、全て、多様な価値観を知る事でしか乗り越えることができないし、それがデザイナーという仕事の本質だと思っている。多くの人は、格好良い形や、見た目を作るのが、デザイナーという仕事だと思っているかも知れないが、実は、そうではない。いかに、対象にフィットするものを作れるかってことなんだ。

佐藤卓さんの「デザインをどこまで消すことができるか」
これいいなぁ。これは、もう達人の域。実に深い。

にしても、手帳で、あんなに語れる佐藤卓さんは素晴らしいと思う。

自意識過剰だよ。(笑)

昨日、かなり有名らしいゲームソフトの開発者さんと飲んだ。
共通の知人を通じてのセッティングだったが、まぁ自己紹介も兼ねて名刺を出したが、相手は持ち歩いていないとのこと。
まぁ忘れたとか、そもそも持っていないならいいと思うんだ。だけど、その人は、こう言った。

「名刺渡すと売り込みとかが多すぎるから持たないんだよね。」

今日って、僕と会うことはわかってて、ここに来てるんだよね? そして、初対面だよね? 僕のこと何も知らないよね? 

あのね、自意識過剰じゃないですか?(笑)

ゲーム業界で有名なのかなんだか知らないが、悪いが、僕はあなたの作ったゲームは名前しか知らないし、それにはあまり興味もない。もちろん、あなたの事も知らない。さらに、あなたに何かを売り込もうとも思っていないし、そもそもそういう集まりでもない。

世界中の人が自分に関心を持ってるとか思ってる人の言動って、なんか格好悪いな・・・と思ったす。
別に、売り込みませんし、一緒に何か作りたいとかを肩書きに対して思いませんって。w
何か世間に残る仕事をしている人は、それなりに面白いんだろうという興味はあっても、最終的には、どんな人か? の部分で気に入らないと何かを一緒にやりたいとは思わんでしょ。普通。どんなに立派なキャリアや肩書きがあっても、人として楽しくない人と何かを一緒に作りたいとは思わないから、安心していただきたかった。とても残念な気持ちになりました。

12/09/2008

タマらん!

ブルースセッションとかで良くやる年代とか雰囲気のブルースをリスニング勉強中。今さら人に言えない。(笑)
それにしても、ブルース=タメ と言う定説めいたものがあるが、数時間聞いている限り、特にスネアがタマっているなんてものに全く出会わない。おかしいじゃないか。むしろタマってないほうだ。ドラムは結構ストレート。むしろクール。太平洋のどこかか、日本に入ってきてから変わったんだな。きっと。遠いからしょうがない。

来年の手帳

来年の手帳を買った。実に良い。使いやすい。
今まで使った中でベストかも知れない。こういうのが良かった。すんごく普通のだけど。

最初は、イトイ手帳を買おうと思っていたが、現物を見たら見にくそうだし使いにくそうだと思ったからやめた。でも、来年のイトイ手帳って、佐藤卓さんのデザインなんだよなぁ。あれってカバーのデザインだけなんだろうな。カバーに使われている本皮はとても良い感じだったし、デザインも実用的で優れていた。でも中身がねぇ。思ったよりイマイチだった。そもそも一日1ページも使わないしな。そんなに忙しいわけでもなし。

嬉しいが、むなしい

先日、事務所用のコーヒーメーカーを買った。コイズミ製で1980円。なんてことない、普通のヤツ。でも、実は、このコーヒーメーカーの前にデロンギのコーヒーメーカーを買っていた。こちらは2万円だった。値段10倍・・・でも、どうやっても、1980円のほうがコーヒーが美味しく、しかも手早く、簡単に入る。デロンギはデザインが良かったが、コーヒーがマズすぎたので、滅多にコーヒーを煎れない両親にあげてしまった。そしてコーヒーメーカーはシンプルで安物に限る。日本メーカーのものでも色々な機能が付いているヤツとかあるが、ああいうのは抽出するのに時間ばかりかかり、結果的にそれだけ待っただけのことはなかったりするのが残念だ。

今晩はおかしい

今日は、甘く見ていた、明日出しの仕事で徹夜気味。(もう終わったけど)
いや〜、昼間遊びすぎた。(笑)

それにしても、今日はネットラジオがおかしい。
回すチャンネルのどれもが、数曲で極端にアヴァンギャルドだったり、あまりにもおかしい曲とかがかかりすぎだ。
一番ひどかったのは、スペイン語か何かのラップで、ところどころに「ポケモン」と言う単語が出てくる。最初は、ソラ耳系のものだと思っていたが、何度も何度も「ポケモン」と連呼し始めた。そう。明らかにスペイン語のミュージシャンがラッパースタイルで「ポケモン」について、何か歌っているのだ。・・・・・・・・・・ものすごく気になる・・・・・・.

と、まぁ、こんな調子だ。

12/05/2008

成功と失敗

Charleston nanoのサウンド調整がうまく行った気がする。まだスタジオテストしてないから、何とも言えないけど、なんか狙い通りのところに落とせた感じがする。

かたや、22”のほうの初代Charlestonに不満が出てきている。あれは、確かに非常に古いシェルで薄くて軽いんだが、いかんせんシェル厚が薄すぎるのと深さ的にも7”程度なので、こちらも薄すぎると感じている。それをコントロールすべく色々やってはみたものの、そうではない気がして来た。このシェルは、そうするものじゃないな。と。コイツには、コイツを活かすサウンドメイキングがある。18”で26”の音は出ないということ。そして出す意味もないということだ。ストラトキャスターで箱ギターの音を苦労して出そうとすることに意味がないのと同じだ。

そこで考えた。「じゃ、もう一台作ればいいじゃん?」って。(笑)
キック探そう。まずはここから。狙いどころは、22”×10”くらいのシェル。厚さとしては最低3プライくらいかな。それなりに厚みのあるシェル。(3プライは普通に考えたら薄いけど)
たぶん、スリンガーランドかラディックの50年代あたりがギリギリでバランス良さそうではある。でも、シェルとして考えたら戦前のほうがはるかに良いんだよな。40年代あたりが。でも、全体のバランスとして考えると、55年くらいまでは、結構良さそうなのがあるので、そこいらを狙うか。ここ最近、大物コレクターというか、大量に所有しているアメリカ人達が、ドンドン放出しているので、焦らず気長に探そう。たぶん、来年の夏頃までは、アメリカの不況と円高が続くと思うので買い時。

12/01/2008

紹介します。パパです。

と、別に愛人関係でも、本当の父親でもない男性を紹介する女性って、結構いるけど、あれは非常に失礼極まりない言い草だと思う。少なくとも僕は大嫌いだ。なぜ嫌かと言うと、それは、こういう行為に等しいと感じるから。

20代から60代の女性がいたとする。

そして20代の若い男性が「はい、じゃあ40歳以上の“お母さん”は、こっちの席でお願いしま〜す!」と、独身、既婚に関係なく分類。

ムカつくよね? 普通。

自分が当事者じゃなくても実に気分の悪い思いをする。言われた本人が、それを喜んでいるなら個別の問題として良いんだろうけど、本当に喜んでいるんだろうかは疑問。心の中で大人の苦笑いかも知れません。

それは多くの人の前で、“この人は男性じゃなくて父親なんですよ。私は、そう見てます。” と伝えているわけで、それを聞いた人は、変な意味はなくとも、少なくとも、「男性としては全く見てませんから」と紹介しているようなもんです。あるいは、本当に家庭を持つ父親だったとしても、それ言うかどうかは本人が決めることであり、他人が出しゃばるようなことではない。
もちろん、それを言っている側の女性は「デリカシーのないバカ女」と思われているのは言うまでもない。少なくとも、そう紹介されたら無条件に「なんてバカな女なんだ」と思うだろう。

しかし、当のバカ女は、そうではなくて、例えば、 “包容力のある人” として慕っているのかも知れない。でも、それならば、もっと他に言い方があり、それは自らの学のなさや、相手の気持ちを慮る配慮に欠けた下品な女性という他ない。
そもそも言われた側だって「オイオイ待てよ、お前にパパと呼ばれる筋合いはないぞ!」と内心思っているかも知れないし、その確立は決して低くないと思う。


僕は、例え60歳の女性がいたとして、その人を他の人に紹介する時に「おかあさんです」とは言わない。絶対言わない。それ、もの凄く失礼だと思うんだ。もし、その人が、いつもよりお洒落して出かけていたら、「おかあさん」と紹介されてどう思うだろうか。きっと、すごく傷つくと思うんだ。でも、そんな失礼な紹介をする人は、たいてい、そんな空気にも気づかない空気も読めないヤツであることが多いよね。


ふと、思い出しての日記。

カーフスキンの一時結論

カーフスキンヘッドを、色々と研究〜実験〜検証してみたが、どうも定説が全くアテにならないってことはわかった。
まず、バスドラについて。
カーフスキンサウンド全体の定説として「太く丸い」というのがあるが、これは正確ではない。カーフスキンへッドの音は、確かに太さはあるが、独特な倍音とゴンッ!というアタックを伴うため、さほど太く丸い感じはしない。太く丸いだけなら、ピンストライプヘッドのほうが優秀だと思う。よって、バスドラに使うなら、ある程度の口径(最低でも24以上)が欲しくなる。ベストは24とか26くらいじゃないだろうか。28もいいかも知れない。これくらいのサイズのドラムにカーフスキンを張ると良いと思う。その理由は、カーフスキンは、ある程度張らないと良さが出ないので、バスドラならばハイピッチにチューニングしてもローが稼げる口径が必要ってことだ。実際、18”のバスドラにカーフスキンを張ってあるが(深さが7”しかないから一般的な検証ではないが)、これはレガシーピンストのほうが低域が出ていた気がする。しかし、悪いわけではなく、個性が強いので、好みが別れるかと思う。コンボジャズやボサノヴァには、小さな音のアタックが明確に出るので向いていると思う。そしてエレベとの相性は、あまり良くないと思う。

そして良く言われるのが「胴鳴り」これは、確かに凄いものがある。不思議だ。特に両面にカーフスキンを張った時のレゾナンスは凄いものがある。小さな部屋なら、部屋そのものが床から天井までゴーーーンと鳴り響くような響き方をする。これはプラスチックヘッドには全くないカーフスキン独自の特長だと思う。プラヘッドは、その場だけ鳴る感じ。ただし、カーフスキンは、野外ではダメだ。何か、鳴り響くような構造物の中でこそ発揮される。野外では、プラスチックヘッドのほうが、抜けや通りがいいんじゃないだろうか。ただし、これらは演奏者位置での感想なので、遠鳴りすると言われるカーフスキンの特性が、どう作用するかは未確認。

そしてスネア。
スネアは、もう好みの問題だな。これは。
まず言えることは、ロールなどは相当しっかりしたテクニックがないとダメ。話にならない。(笑)
とにかく、ショット、タッチが相当磨かれていないと、思うように演奏できない。それと倍音は少ない。音色変化については、意外だが、プラスチックヘッドのほうが多彩な音が出る。この辺の理由でスネアについてはプラスチックヘッドに戻している。とは言え、このプラヘッドだって、相当な歴史と種類が存在するので、その中から、フィットするものを見つけるには、かなりの知識と経験が必要だと思う。これらは実際に自分で地道に感覚を養う以外に道はない。

でも、ブラシについては、カーフスキンのほうが良い。まず音が良い。しっかりとコシの入った音がする。これは良いので、ブラシ率が高い時は、カーフスキンはいいだろう。そしてタップ時の粒の出方が扱いやすい。さらに良いことに、カーフスキンは、ブラシとスティックの音量差が少ない。つまり、プラヘッドに比べてスティック音は小さく、ブラシ音は大きい。(とは言え、もちろんブラシのが小音量)確かに昔のビッグバンドドラマーは、小さい音の時にブラシを使うという現代のような使い方はしない。むしろ音色の違いで選んでいる側面があると思う。特に、パパ・ジョー・ジョーンズやシド・カトレットのブラシ音はとても大きく、しっかりしていると思う。

ただし管理については、やや手間がかかる。バスドラは口径がデカいので、まだ放置でも大丈夫だが、スネアは、やはり破れやすい。特にヴィックファースのダイヤモンドチップ。あれ最悪。スリンガーランドのカーフスキンが一発で台無しになった・・・。やはり、あまり小さいチップのスティックは向いていない。形状的には、バディ・リッチ モデルや、プロマークの5A、5Bのチップは最適だと思う。演奏タッチの強さについては、かなりハードショットしても大丈夫。あまりテンションが低いとヤバいけど、そこそこ張り気味なら、たいていは大丈夫だと思う。特にスリンガーランドのカーフスキンは素晴らしいクオリティで、薄いのに丈夫で音も一番良い。ラディック〜WFL系のカーフスキンは、ちょっと音が軽く、AMRAWCOは、ちょっとモッサリしてしまう。やはりスリンガーランドのラジオキングヘッドが最高だ。ラジオキングブランドは、あのヘッドのことなんじゃないかと思うくらい。(笑) 


とにかく、カーフスキンヘッドを買いまくってみたけど、これはコンディションの良いもの(できれば新品)を一枚買って、一番合うと思われるヴィンテージドラムに張りっぱなしで馴染ませてから使うのが良いと思う。今でも15,000円ほどで新品が買えるので、今度は、それを試してみようと思う。フレームはメタルと、ウッドがあるが、絶対にウッドフレームが良い。なぜなら、ウッドフレームは、時間経過と共に、ドラムの形状に馴染むからだ。実際、18”のラディックヘッドは、当初キツキツで入らなかったが、半年くらい張りっぱなしにしたところ、ちょうど良くハマるように広がった。これが生物素材の魅力であり、化学品では再現できないところ。そして再現する必要もないと思う。 カーフスキン風を謳うヘッドは、全てインチキであり、全く似ていない。意味がわからない。特にレゾナンスのスネアサイド。あれはヒドかった。あれは皮ではなく紙だ。  プラヘッドで一番カーフスキンに近い音がするのは、なんだろうなぁ。鳴りは似てるのあるけど、ゴンッ!ってアタックが出るものはないかな。 鳴りとしては意外にもピンストライプが近いんじゃないかと思う。バスドラについて。スネアで一番近いのは、なんだろうなぁ。たぶん、REMOのフラム。これは一枚5,000円くらいするマーチング用のブ厚いヘッド。ちょっとモタモタして重いけど、わりと近いし、凄まじく丈夫。

そして、カーフスキンは、ほんのちょっとした破れでも、もうダメになる。再生不可能。諦めるしかない。何かで補修したとしても、それは時間の問題で、すぐに破れが広がってしまう。やはり本皮は常に伸縮しているので、ケミカルなテープじゃダメなんだと思う。しかし、同じ本皮の薄いものをニカワで張ったらどうなんだろう? ニカワは天然素材で、皮から作るし、温度や湿度にも反応するので馴染むかも知れない。ちょっと試してみよう。