5/16/2009

ビルボード東京にて

ミシェル・ンデゲオチェロを観に行った。
ドラマーは人力ドラムンベース野郎のデントーニ・パークス。

ミシェルは、あんましベース弾かなかったのが少し残念。サポートベーシストよりも、ミシェルのアンプのほうがいい音してたんだけどな~。全体的に曲の完成度というか方向性にばらつきとか差が大きかった気がする。

でも半分くらいは、超ゴリゴリにトリッキーなビート連発で凄かった。なんだかわからないが、きっと凄いことになってるに違いないのはわかったし、時折飛び出す超マッチョな力技全開強引フレーズがたまらなかった。デントーニ・パークスいいな~。微妙に雑でハットとかがザックリしてて固い感じが魅力。オン・ザ・コーナーの時のデジョネットぽい固さ。これ今いないなぁ。しかも、結構気分屋な感じが、いかにも外人ぽくて面白い。(笑) 
あいつ、もっとゴツゴツした粗めな音の楽器使えばいいのにな~。なんでヤマハなんだろ? ヤマハじゃ、良さが悪さになっちゃうと思うけどなぁ。あのプレイなら、グレッチとかの小口径キックのほうがゴツゴツして良さが映える。ま、レンタルなんだろうけど、楽器のチョイスって正反対の結果にしてしまうことがあるから怖い。やっぱ、ブライアン・ブレイドとかになると、その辺の配慮も超一流っつうことなんだろう。

キーボードのジェイソン・リンドナーは、とても良かった。アプローチも素晴らしいし、音色もユニーク。
今日、全体のバランスを仕切っていたのは、彼なんじゃないだろうか。
そういや、キーボードから始まった出だしのモチーフからして、とても良かった。

全体としては、ロバート・フィリップとかの感じ+電化マイルス的な複雑なビートの洪水+サイレントなイメージのヴォーカル。なんだかわかりにくいけど。w

でも、やっぱ、往年の大御所のヒットパレード的なライブを観るより、“今”のミュージシャンのライブを見るほうが楽しいなぁ。例え、それがサウンド熟成の過渡期であったとしても、今の空気を吸って、色々な意味で今が旬のミュージシャンが今だけ出せるサウンドこそライブを観る醍醐味だと思うからだ。

それは、平日の昼間から寄席で落語を観るような醍醐味と言ったらいいのかも知れない。




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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

●マハってニュアンス出そうとして使っているのかも知れないけれど出るのは音量の大小で音色はニュアンスがあまり無いよね(DWも大体同じ)...
やはりグレッチとかスリンガーランドってその点いいよね〜♫




toya