4/22/2009

本当の世界恐慌は意外に・・・

世界恐慌と叫ばれているが、実は、そうでもないんじゃ・・・? いや、確かに倒産も増えたし、派遣村は人でいっぱいだから不況なんだろう。それでも、大半の人が路頭に迷っているわけでもないし、政府が緊急事態宣言を出しているわけでもない。

だけど、ふと考えてみた。いや、なんかおかしいぞ。と。
アメリカは70兆円とか、日本は定額給付して、さらに15兆円とかエコなんたらを実施しようとしている。全くもって大胆な経済対策を行っている。これによって、銀行からお金が民間に流れて、企業が浮上し、賃金が上がり、生活感がアップする。というのは美しいんだろう。でも、個人的な意見だが、仮に企業が浮上して、一旦下がった賃金をそう簡単に上げるかね? そこ疑問なんだよな。上げないと思うんだな。そう簡単に。上げられない理由はいくらもであるわけだし。

そもそも、ここ近年は低賃金が当たり前の世の中になりつつあるように思う。
正直、20代の人の稼ぎは全体的に見て少なすぎると思う。フリーランスの人などは、到底生活できないであろうコストで仕事している人もザラにいる。これは間違いないと思う。

そこで、ちょっと巻き戻して考えてみる。
今回のアスホール首相の大盤振る舞いの15兆円ってのは国の借金なわけだ。つまり、いずれ回収される運命にあるお金であって、別にアスホー首相がポケットマネーでバラまいてくれてるわけじゃあない。いや、むしろ、国民の同意も得ずに勝手に国民名義の借金をして、そのお金を配布しているに過ぎない。

え~と・・・この15兆円は、確か景気が向上したときに回収するんだったよな。消費税上げとかの形で。景気回復の基準は基本として企業の業績とか株価で判断してたよな。確か。でも、そこから下に賃金という形で反映されないとなると、どうなるのかなぁ。しかも、企業にだって、重い税金がかかるに違いない。

国とか企業の業績は回復しても、個々の家計が各種税金で大不況になるんじゃないだろうか?個々の家計は企業業績のように、税務署に届けるわけではないから、目に見えない不況ということにならないだろうか?

もしかして税金不況とか?(笑)
しかも、個々の家庭でしか実感できない不況。


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6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

本当に多額の借金をかかえた我が国や米国の未来が心配です。普通は借金を抱えると夜逃げや倒産になるものなのですが・・何故か国や銀行や保険会社はそうならず生き延びる訳です。その最たるものが国です。国はくにくの果てに国債を発行しますよね、どこの国でも、つまりまた借金なのです。本当言うと返せないのですね、きっと、、でもそう言えないから永遠の先送りにすると、、、その間には首相も変わるだろうし後はケセラセラと、、(汗)
そういう国に我々は住んでいるのです。

ayot

匿名 さんのコメント...

Pochi

不況が目に見えてくるのは6月以降でしょうね。
前の大恐慌は、今みたいな情報社会じゃなかったので、世界的な対応が間に合わなかったんですよね。
ところが今回は世界各国が足並みを揃えて迅速に対応したから極端な事態は避けられた。今のところ。
でも、ショックの規模は前回を上回ってるんです。
そしてその対応のツケはd3さんの言うように、「後から顕在化してくる」のは間違いない。

給付金はとりあえず「埋蔵金」から支出されてるみたいだけど、勿論税金として回収されるでしょうね。
これは全世界的に同じ事をやってる。
だから来年辺り、一旦は今回の大不況を克服したかのように見えて、実は長期低成長&停滞の時代が始まるのは間違いない。
日本の「失われた10年間」が世界的な規模で起こるでしょう。
それを軽減し、成長路線に向かわせるのは中国やインドをはじめとするブリックス諸国しかない。しかも彼らの輸出ではなく内需が増えていくというシナリオだよね。

今回の出来事で一番の注目点は、収入の4倍もの消費をカードやローンで賄ってきたアメリカ人が「質素な消費生活」に転換できるかどうか(笑)。
元に戻って「良かったね」になっちゃうと、また同じ事が起こるよ、きっと。

d3/office D3 さんのコメント...

>TOYAさん
やっぱ、そうですよね?
いやね、経済とか全然詳しくないんですけど、仕組みの本質を考えたら「あれれ? 何か、おかしくないか?」って思っちゃったんですよ。でも、これらの経済対策後に首相の支持率アップしたのを見て、正直、日本にガッカリしましたよ。そんなもんかと。結局、目先の金かよと。確実に回収される金なのに・・・というか、勝手に人の未来財布から金抜いて、先に渡されてるだけなのに・・・。


>POCHIさん
お、経済通のPochiさんからの確証は、なんか自信つきますね〜。
いや〜だってね、どう考えたっておかしすぎますよね。
経済のこととか、わかっていない僕でも、それくらい先行きはわかります。でも、テレビとかで全然言わないって不思議。経済の専門家なら、これくらいのことはわかってるはずですよねぇ?
中国、インドは、どうですかね? ちょい微妙。でも、パワーがあるのは確かだし、中国は2010年に万博をひかえているので、ここいらで内需拡大してくれるといいすね。インドは、アメリカ人のカードローン取り立てサポセンの多くが今やインドですね。なんとも皮肉です。(笑)
個人的な感覚で言うと、中国よりインドが先かな〜って気がします。根拠はないんですけど、国民性というか・・・ただ、なんとなくですけど。
アメリカ人が消費型からシフトできるかって言うと、今の世代では無理だと思います。それができていたら、ダイエットペプシなんて、変なもの作らんでしょう。(笑)

ダイエットしないとヤバいけど、コーラはやめないんですね。そこは変えない。そこには何の疑問すら感じない。つまり、コーラが悪いんではなくて、シュガーやカロリーが悪いんだと。ならば、その部分を排除すればいいじゃん。な発想。でも違いますよね?(笑) 問題はシュガーやカロリーじゃくて、その思考ロジックが問題なんですが、それには全く気づかない。

これが現代アメリカ人の国民性じゃないかと思うす。

Pochi さんのコメント...

そうなんだよね〜変わる気がしない<アメリカン気質。

「オバマにチェンジ、リーマンブラザーズも潰れたし、GMは破産法で再生、良かった良かった、問題解決」
という思考回路の人々、多いだろうなぁ。

アメリカの救いは、ダメダメな大衆がいる一方で、もの凄く真面目に考えて行動する少数の市民が共存しているところですね。

日本は中途半端に賢くて行動しない&出来ない人ばっか。


中国は国家資本主義だから、政策が決定すればもの凄いスピードで施行される。
対してインドは多民族多宗教でカースト制度も健在だから、民衆パワーはあってもまとまらない。救いは英語が話せる人が多いこと。
ブラジルとロシアは資源はあるが開発力が乏しく、貧富の差が大きいので、どちらに焦点を当てた政策を優先するか悩みどころ。

d3/office D3 さんのコメント...

>Pochiさん
そうですねぇ。アメリカは、そんな感じですねぇ。
ただ、アメリカも、パワー強調世代は減って来てる感じします。ちょっと、ヲタク系白人が増えた気がしましたよ。(笑)

インド VS 中国はですね、インドで言うところの下層な人達は全くカウントしておりません。たぶん無理なんで。インドはエリートが凄すぎるんですね。天才だらけ。彼らだけで世界を動かせる気がします。で、所得の低い人達は、人達で、それなりに楽しみを持ってますから、彼らがまとまって反発するとも思えない。

逆に中国は、一見、共産主義でまとまっているように見えますが、基本怒りっぽい国民性なので、内部的にはグラグラな感じでしたよ。もう実質抑えきれてないんじゃないかな〜。 
事実、近年、中国では各地で暴動が起きてますよね? 
これ、文化大革命の頃とかだったら、あり得なかったんですが、天安門事件あたりから、おかしくなってきて、武力行使せざる得なくなってきて、今はインターネットが普及しているので、状況的にはもっと進んでいます・・・。それでも、共産党は力を誇示してますけど、その矛先は海外企業(特に日本企業)に向かってます。対外的な敵を設定することで、国内をまとめようとしているように見えます。はい。ワタクシも、昨年、そのあおりをモロに受けました。ほとんど強制執行。先進国ではあり得ないような強引な規制を受けました。ホント強烈に。(苦笑)
でも、中国国民の一部(いや、わりと多くが?)、そんなことには気づいていて、自国の世界的な評価とか結構知ってるんですね。だから、共産党が言ってることが正しいのか、そうでないのかは、わりと正しく判断できている人も少なくないように思えます。こういう層の人達が、これからの中国を、どう舵取りするかで、情勢は大きく変わるんだろうな〜と、漠然と感じました。何にしても、中国は、これからしばらくは荒れる気がするんですね。それならインドのほうが国際的にも強いし、話も早いんじゃないかな〜?と。まぁ、でも何が起きるかわからないので、ナンセンスな推測に過ぎないのかも知れないんですけど・・・。

Pochi さんのコメント...

面白いので続けます(笑。

ボクのF1時代の同僚が、今は中国で仕事してるのでd3さんの中国視点は良く分かります。
ネット時代ということもあって、民主化の波は押さえようがないですからねぇ。
共産党と経済エリートは上手にお互いをなだめすかし合いながら共存していくのでしょうが、問題はまさに圧倒的多数の下層市民だよね。
ココが大暴動(革命)とか起こしたら世界的危機だよ〜。

その点、インドはそれはなさそう。
イタリアの都市国家時代みたいに、各地域の支配層エリートが国を動かしてる。そういう民間の権力が国を出し抜いて上り詰めそうな気がしますね。
国は後から承認するみたいな。

F1では、すでにその中国とインドのパワーの出方の差が如実に表れてます。アブダビとかも(笑)。
中国はF1GPを開催し、超近代的な巨大サーキットを建設。
インドは開催してないけど、すでにインド人オーナーによるF1チームを送り込んでます。

何かだんだん話がずれてきたか(笑。