1/04/2009

ロック、そしてポップス

昨年を振り返ると、自分的にはポップスやロックの勘所に気付いた年であった。
ロックも含めた広義でのポップミュージックというのは、演奏者側から見たら、これまた巨大で面白い発見のあるカテゴリで、そこにはブラックミュージックを中心に広がるアドリブ主体で演奏者の個人の高い音楽的スキルが尊重される世界とは全く違う価値観の世界があり、この音楽は、そういう視点で判断し眺めていては、肝心なことに気付けないんだなと気付いた年だった。そもそもスタートラインが違うんだよな。もちろん、今までだって、いろんな音楽を聴いて、演奏してきたけど、そのとき感じてきたのとは違う気付きがあった。そして、そのことによって、ポップミュージックやいわゆるロックが違う輝きを持って聴くことができるようになったのは、とても楽しく、新鮮な驚きでもある。昨年、ほとんどセッションに行かなかった理由は、こんなところにもある。即興主体の音楽も確かに面白くて好きなんだけど、今は、それらには少し食傷気味になっていて、もっと違う価値観だとか、もっと違うクリエイトの仕方を模索していて、それがようやく、どんな風に作られ、練られてゆくものなんだという過程と、その世界独自の価値観に気付くことができ、とても楽しい。そして、その世界はジャズの長い歴史を持つ音楽世界を軽く凌駕するほど巨大で広大だ。わかったようでいて、実は全然知らないポップスの深淵は、まず素直なリスナーになることからしか得られない。でも、それは、なかなかできることではない。もし、自らの楽器スキルを“ヘタクソ”なレベルまで低下させる勇気があれば簡単に気付けるかも知れないが、それはスキルアップと同じくらい困難なことだろう。

でも、だからと言って、じゃあ自分でやるか?となると、それはまた別問題。
やっぱね、ある程度、若くないとね。少なくとも見た目だけでも。(笑)
なんだか、イタく見えちゃったりするかも知れないし、そうならない方法を見つけられるかも知れない。
でも、そういうことも大事なんだ。だから難しい。何周も何周も考えてみて、結局元に戻ったりするし。w

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