1/10/2009

初バレエ

今日、東急文化村オーチャードホールにて、人生初の生バレエを見に行った。
知人の社長さんからのご招待で、なんとも豪華な気分を体験させてもらった。
バレエ団は、レニングラード国立なんちゃら。名前を聞いたことはある。w
しかし、まぁ素晴らしいすな。バレエって。あの世界観は見事としか言いようがない。
実際見て、思ったことは「意外とバラバラなんだな」ってこと。
いや、それは別に間違っているとか、そういう話ではなくて、そもそもそういうものではないんだと思い込みを修正した部分。
そもそも、どう思っていたかと言うと「北朝鮮のマスゲームのように一糸乱れず、末端まで極めて精密」って印象があった。我ながら貧相である。w
見ていて最も近いと感じたのは、人形劇だ。生身の人間版人形劇。
席はS席だったのだが、わりと後ろのほうの席だった。
しかし、舞台周辺も含めて全体として見る事ができせいか、箱の中の夢の世界の出来事を俯瞰で眺めているような感覚は新鮮な驚きであった。
あの特徴的な「つま先立ちのまま移動」も、ふんだんに披露された。あれこそバレエ。ドリフで志村がやっていたのもコレだ。w
あれは、音楽と背景の景色と照明の効果により、やや異様でシュールな世界として解釈してみると、これまた面白い。

全体としては、背景セットの風景に生オーケストラの演奏という雰囲気の演出が最高の舞台というか、土台を構築して、その上で、少しあり得ない風景をリアルなものとして納得させてしまうという特性は大変下品ではあるが、石原豪人先生の世界観に通じるものを感じてしまった。(笑)

もう、全く何の予備知識もなく見に行った自分の感想は、こんなものである。これが正しいのか、間違っているのかすらわからないが、その、あまりにも非日常的な空間演出は、イマジネーションの世界へ小旅行をしてきたかのような充足感を感じることができた事は間違いない。簡単に、誰にでも、そういう体験ができるだろう。

なかなか深い世界観を感じることができた、初バレエ体験。星3つです。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初バレエ鑑賞がレニングラード国立とは
超ラッキーですよね♪
演目は何でしたか?(^^)

昨日、私のバレエクラスは稽古始めでした。
「眠りの森の美女」を習っていたので、
先生が物語を解説してくれました。

「…でね、生まれたときに妖精達から
 『良い感情』しか贈られていないから、
 オーロラ姫は汚れを知らぬお姫様やねん…
 …ちゃんちゃらおかしい話やけどな(笑」

関西バレエ界屈指の我が師匠ですら
「クラシックバレエは素晴らしい芸術だけど、
物語自体は陳腐」(爆)と認めます。

ドッチィd3さんが仰るように、バレエは
「夢の空間と時間」を楽しむものだから、
それで構わないんでしょうね。(^^)

d3/office D3 さんのコメント...

> silver cat さん
演目は「ジゼル」でした。
レニングラード国立は、やはり有名なんでしょうね。世界観の凄さが素人の僕にも伝わってきたことが並ではない証拠です。プロにしか伝わらないような芸能は並以下ってことですからね。

物語については、良くわからなかったな。
やはり、ストーリーについての予備知識程度は必要だと実感しましたが、プログラムに書いてあったストーリーそのものは、確かにベタな恋愛モノなんだろうなという感じでしたね。

「夢の空間と時間」という感覚は、何の予備知識もなく観た、僕の正直な感想ではありましたが、それが異端な見方なのか、正統なものなのかはわかりません。
でも、バレエの楽しみ方について、現物を目の前で観ながらストレートに感じたのが、それです。

急激に安っぽくなってしまいますが、子供の頃に公園で見た紙芝居。これに近い感覚です。まぁ、近いものが、その程度の体験しかないのがなんとも貧相ではありますが、テレビとは違うんです。ミュージカルでもオペラでもない。不思議ですが、紙芝居や人形劇、あるいは童話の朗読なんかが世界観としては一番近いと感じました。

だから、世間で思われているよりも、ラフにというか、もっと堅苦しくない気分で楽しむほうが、その世界観に入りやすいと感じましたね。

匿名 さんのコメント...

> ドッチィd3さん

『ジゼル』ですか…ストーリーに関する
私の先生見解は「陳腐な話」(爆)でした。
正直、安っぽいおとぎ話ではあります。

ただねぇ…クラシック作品はそんなものです。
歌舞伎などの演劇と違い、バレエの眼目は、
超人的曲芸を芸術に昇華する「身体表現」。
ストーリーなんて、夢のような衣装や
豪華な舞台装置を設定するための
「大道具」にすぎないんですから…。

「紙芝居」分かります。(笑
西洋でよく見られる、ボックス型の舞台で
マリオネットを踊らせる人形芝居にも
似ているでしょう? (^^)

d3/office D3 さんのコメント...

> silver cat さん

>>ボックス型の舞台でマリオネットを踊らせる人形芝居

まさにコレの実写版と感じました。(笑)
しかし、あの身体能力は超人ですね。
お話の内容は、さすがに踊りだけじゃ伝わりませんね。予備知識が必要ですが、そんなものは必要ないですね。それがたいして重要じゃないのは、すぐに理解できました。