9/22/2008

オペラ「夕鶴」観劇

昨日、昭和女子大の人見記念講堂にオペラを見に行った。
これは、メキシコと日本の親善的なオペラなんだが、メキシコ人のオペラ歌手は世界的に有名な人らしい。
指揮者は、アメリカ人で、やはり色んな賞を受賞している有名な人らしい。
ここに、メキシコの子どもたちの合唱団が加わる。
このイベントは、数年周期で開催されているものらしく、会場は数千人の観客で満員だった。






そもそも、このオペラを見に行ったのは、ウチの長男(D1)が出演するからだ。w
1~2年前に、なぜか地元の合唱団に入りたいと言い出したので、すぐ辞めるだろうと思っていたが、意外に続いてしまって、たまたま世田谷区のジュニアコーラス隊に、このオペラへの出演依頼があり、すべてのコーラス団員40名ほどの中から、オーディションにより6名が選ばれた。その中に入ってしまったといういきさつだ。だいたい、ヤツはなぜコーラス隊などに入りたかったのか、いまだに謎だ。ちなみに同じ学校から、そのコーラス隊に入っている人は一人もいないので、特に友達と行きたいからとか、そういう理由でもない。そもそも、アイツ、友達少ないし、友達付き合いもよろしくない。友達と遊んでいるところをほとんど見たことがないが、道で合うと「よぉ」程度の挨拶はしてるので、別にいじめられている感じでもない。あいつの場合は、基本、運動神経が鈍く、不器用で、あまり要領も良いほうではないながらも自分がやりたいことはハッキリしているので、それでもいいか・・・と思ってはいるが・・・。ちなみに4年生になって必修となるクラブ活動で入った部は「囲碁、将棋部」・・・微妙・・・w

それにしても、オーケストラというのは、本当に指揮者で変わるものなんだな。
リハーサルも何度か見に行ったが、どんどん変わってゆく。
しかし、ちょっと、どうなのかな~と思ったことがある。
指揮者の人は、リハの時、ニュアンスの指定を非常に細かく行っていた。
これは、どの指示も抽象的なもので、譜面に書けないことばかりだったにも関わらず、オーケストラの人は、誰一人としてリハを録音していない。
僕は譜面は持ち運びや打ち合わせにおいては便利だが、音楽は音を出すことだから、音で記録できる装置が発明されている現代においては録音するほうがはるかに多くの情報が正しく残ると思っている。しかし、誰もそれをしていないし、譜面に書いている人も、全て音楽記号で記入している。しかし、そうではない。確かにクレッシェンドの指示ではあるが、そんな単純なニュアンス指示じゃなかったぞ。というシーンを多々見た。
そして、本番、やはり指定されたニュアンスとは違うことをしている奏者はいくらかいた。
しかし、全体のクオリティは非常に高く、あのアメリカ人指揮者はタダ者ではないことがわかった。
少し話しをしたが、とても良い人で、静かな人柄の奥に強靭な人間力を感じた。


さて肝心のオペラ。いや、いや、これがなかなか面白い。
オペラを見ると、ミュージカルのポジションとか意味って、すごく良くわかる。
話の内容的には、メキシコ人が日本語でやる「鶴の恩返し」だ。
何が凄いって、2時間近いステージの日本語をメキシコ人がノーミスで覚えていることに驚いた。
日本語のニュアンスも正しいし、たぶん意味も理解しているんだろう。それは当然だけど。
そんな2時間近いステージは、ほとんど飽きることなく見ることができた。


しかし、今回のオペラ。いくつかエピソードあり。w
まず、僕の隣の席にいたご婦人2名。どこかで見たことがる。
誰かと思ったら、元社会党の委員長である土井たか子と、元秘書のおばちゃん。
確か、この二人って、事務所費とか金にまつわる汚職で辞任したんだよな。w
こんな二人が、鶴が恩返しで命を削って美しい布を織ってくれているのに、金に目がくらんでしまう夫のオペラを見てどう思うんだろう。
というか、周りの人に笑われるんじゃないかとかは全然気にしないんだね。さすが政治家。
しかし、この後、土井たか子の本当の目的が判明した。

公演が後半になる中休みに、皇后 美智子様が来場。会場は、一斉に立ち上がりお迎え。席は、ごく普通の一般人と同じ席に座る。
やはり、この人は、普通の人ではないのが、よ~~~~くわかる。そのオーラ。
特に皇室好きってわけでもないが、タレントとかアーティストとか、そういう人とは違うオーラ出まくりだった。

そして、ふと見ると、すぐ横に土井たか子。超ゴマすり姿勢・・・・。あぁ・・・・そこれが目的だったのね・・・・オペラなんかどうでもいいんだね。
あの、おばちゃんは、ただの上流階級好きというかね。なんで、あんな人が政治家だったんだろう・・・。
最低限、人の席の前を通るときは「すいません」くらい言え。金に汚い土井たか子よ。人情が売りだったんじゃないのか? このウソつきババア。

と、まぁ、毒も吐いてと。w

そして終演。いや~想像以上にヨカッタ。
そして皇后陛下は盛大な拍手に送られて一足早くご退場。

会場付近で、長男を待つ。
アイツ、なぜか、皇后陛下見送り要員にも選ばれてたから、他の子たちより出てくるのが遅くなるんだな。
なんだっけな。何か言われたらしいけど、本人ぼんやりしてるので忘れてるっぽい。

結局、会場を後にしたのは夜10時過ぎ。子供には長い一日だよな。
ま、でも、いい思い出になったんじゃないかと思う。
しかし、将来の夢が「音楽家」に変わっていたのが・・・・確か幼稚園の頃に聞いた将来の夢は「電車(本体)になる」だったはず・・・。
ミュージシャンじゃなくて、音楽家ねぇ・・・・う~~~ん。なんか金かかりそうだな・・・。
 
   音楽家>ミュージシャン>バンドマン>芸人

だからね。もうちょいランク下げてもらいたい。大衆レベルに。



●人見記念講堂


●う~~ん。ちゃんと撮れなかった。
一応、皇后陛下。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

さすが世界のd3さん!
皇后さま、元汚職政治家とご同席とは。
そしてご子息は音楽家志望。
こりゃあ稼ぐっきゃないっすね。

人見記念講堂は元妻のオーケストラをよく見に行きました。
お? いや〜オレの元妻も音楽家ジャン(笑。

オチなしのPochi

d3/office D3 さんのコメント...

>To:Pochi
いや〜〜なんか色々重なりました。
音楽家ってのは、どういう感じなんすかねぇ。仕事として。
久石譲とかナニワのモーツァルトことキダタローとかでしょうか。
あ、あれとか近い「千の風」の人。w
あれ毎日歌ってました。方向性は、あれが一番近い。
ウチにオペラのCDなんか一枚もないのに、なんでかな〜〜。ホント謎です。(笑)

人美記念講堂は、前に一度行きました。
“マイク・スターン トリオ”(笑)
もちろんガラガラでした。
マイクはヤマハのF50にBOSSのヘヴィメタルを使ってました。ギターはもらいもんのフェルナンデス。服装は、いつものボーダーシャツにブラックジーンズ。