3/26/2008

大宮LAMP

昨晩、PONYを見るため初めて客として大宮ランプ(←LINK)に行った。

店の形状が横に広い点だけが、ちょっと気になるけど、それ以外はすごく良い箱だと思う。
何がいいって、まずシステムが良い。この店ミュージックチャージがないのだ。誰が出ても基本、全て投げ銭形式。そして、お店の常連客が結構入れる。この感じっていいと思うけど、日本でこの形態を維持するのは実際なかなか大変なんじゃないかって気がする。でも、マスターがいいんだな。適度に“お店の人”なところがいい。マスターは、銀行員を早期退職して、勤めていた銀行のまん前に店を構えた。w でも、やはり銀行員ぽくて、いつもパリッとしたスーツに七三分けに銀縁眼鏡。どう見ても銀行員。w でも、なんだか、逆に昔の支配人ぽくて良い。そして彼は適度に音楽に対して素人なところも支配人ぽい。こういう店のオーナーとかって、だいたいにおいて音楽のウンチクを語ってしまったり、長髪だったりw いかにもな感じの人が少なくない。それはそれでアリなんだけど、もっと支配人ぽく、店の仕事をして欲しいとも思うことが少なくない。音楽のことは、こっちでしっかりやるから集客とかあるでしょう?店としてやるべき仕事が。と言いたくなるケースが少なくない。そのおかげで、ミュージシャンは集客の心配と音楽の心配と両方をしなくちゃならない。そりゃあ多少は自分でも呼ぶべきだろうけど、それはミュージシャンの仕事じゃないはずだとも思うし、あまり建設的ではない。音楽のウンチクを語る暇があるなら自分の店に出演するミュージシャンを少しは告知したらどうなんだ?と言いたくなる。好きでやっていて、好きなバンドを出演させているなら当然のことだと思うが、意外にできていなかったりする。そんなに自分がやりたいなら店などやらずにミュージシャンになれば良いのだ。店には店の仕事があるって認識を忘れないで頂きたいものだ。

ランプのマスターは、本人の意思がどの程度あるのか不明だけど、結果として店に音楽を聴きに来る人を増やすのが自分の仕事であって、音楽の内容(つまり音楽のこと)についてはミュージシャンの仕事という雰囲気なのが良い。とにかくマスターが知った風でないところが逆に良いのだ。そして、マスターがスーツのせいか、常連客も“オレの店”風なふるまいをすることはない。これは常連でない人の居心地の良さにつながる。

そして投げ銭だが、なんだろう。普通に入れちゃう雰囲気になるんだな。これが。
海外にいると、チップに慣れてきて、こういう時でも、自然に札を入れる感じに違和感など感じないものだが、日本にいると、なかなかそういう感覚にならなかったりもする。でも、ここの店は、そういう気がしない。払う気になるんだな。なんとなく。そして支払ったことが心地よかったりする。

こういう店は、潰しちゃいけない。
やはりミュージシャンが良い音楽を提供して支えるべきだろう。
もちろん、この店にフィットしないバンドもあると思うし、そっと「お誕生日のお客様がいます」なんてメモを置くマスターなので「何をしろと・・・?」と思うミュージシャンもいるだろう。それはスタイルの問題だから仕方がない。(笑)
あ、ライブの前と最後にマスターがマイクを握り、丁重に挨拶をし、バンドを紹介したりするので、それが気に入らないバンドもいるかも知れないが、僕はなんだか好きだ。あれがないと、なんとなく締まらないとさえ思える最近だ。(笑)
いや、でも、あれがあるから店に客が付くのだとも思う。このバンドを呼んでいるのは、この人。という顔が見えるのが良い。知らないバンドでも、あのマスターがいいって言うなら見てみようかという気になる。しかも投げ銭だから、2ndあたりから行こうかなという気楽な気分にもなれる。チケット制だと、なんとなく最初あたりからいかないといけないかな?という気分になるが、そうなるとなぜか面倒な気分になってしまう。もっと気楽に適当に音楽を聴きに行きたいんだよな。こっちは。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

激しく同意!賛成です。

実際にLAMPに行って誰かのライブを観てみて、そのお店のスタイルと雰囲気、マスターに会ってみたらきっとこの日記に書いてる意味が一発でわかる人が結構いると思う♪

d3/office D3 さんのコメント...

mari>
そうなんだよね。(笑)
一度行ってみることをオススメするよね。