1/16/2010

中国 VS Google(米代表)

これによって、世間一般人に何が一番わかったか?

それは、自由と言われているインターネットも、実は国家の意思でコントロールできるんだねってこと。
でも世間でのインターネットへのイメージは「個人が自由に発言できる自由なメディア」だ。でも、実際は違うんだね〜ってことが、今回のことで多くの人に伝わった。

ここでふと思う。

じゃあ、どうして自由の国アメリカは、インターネットは自由なメディアであると広報しているのか? 実際はそうじゃなくできるのにも関わらず。 これはアメリカのスタンスだって中国と変わらないってことを意味しやしないか? 要するに、やっちゃってるのかどうかは、アメリカ政府や、欧米先進国はそんなことはいたしませんし、憲法上もできないんですよ。ってとこだけが生命線の、いささか信用ならない理由しかない。やってるかもしんないんだよね。実際はどこの国よりも検閲してるかも知れないし、それだけの技術と予算もあるのはアメリカでもある。

今回の件は、Googleという民間企業が抗議しているから信憑性があるように見えるし「さすがGoogle!」と絶賛しているリベラル派は少なくないだろう。でも、もし、この件にアメリカ政府が関わっていたとしたらどうなんだろう? 民間企業なのにNASAの滑走路を使用することができているGoogleの意見は本当に100%民間企業としての意見と言えるんだろうか? これがもしアメリカ最新の国策だったとしたら、なかなか巧妙というか・・・。人権派のふりして、実はアメリカによる中国対策じゃね? みたいな。 

そもそもオバマって、本当に世界を平和に変えてくれるようないい人なのかね? まだ何もしてないのにノーベル平和賞取っちゃた時も「えっ?」って思ったんだよね。順序的に考えたら、すげぇ不自然。核軍縮提案は確かに提案自体は正しいと思うけど、あれだってロシアとの軍事バランスを崩すのが狙いとも取れる。ロシアの軍事力から核を外したら、全然アメリカにかなわなくなるから、実はアメリカ的には、やたらと金がかかって管理も大変でイメージも悪い核兵器なんて、今時いらね〜よなぁ。みたいな見方もできる。じゃ、オバマさんさ、ノーベル平和賞取っておこうか?みたいなことはなかったんだろうか? って思うくらい不自然で早すぎる受賞だったんだよね。アレ。で、タイミングも良すぎたし。

かと言って、中国のやり方を肯定はしない。考え方としては古いと思うし、いつか歪も生まれるだろう。でも、それは中国政府が決めることじゃないのか? 国ってそういうもんだ。 で、Googleは、撤退するかも知れないと言っている。中国の主体性に任せるという態度に見える。見えるんだけど、Googleの世界的地位とか発言の国際的影響力を考えると、半ば脅しとも取れる。

でも、実際、Google中国がサービスやめても、中国国民は、そんなに困らないかも知れない。
かつて、日本からebay Japanが消えてもたいして困っていないのと同じように・・・。
そしてebayはいつしかヤフーと融合している。セカイモンだ。ヤフー的には、そうしたかったんだろう。ebayが撤退したと同時に、ヤフオクの出品手数料無料キャンペーンは終わった。知らぬ間に。そして、さりげなく。企業って、多かれ少なかれ、そういうもんなんだろう。




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4 件のコメント:

ジャン=ピエール さんのコメント...

いつもながらクールだねぇ、d3。

資本主義社会は金持ちが王様や貴族になる社会なんで、別に階級がない世界ではないんだよね。建前では正義、本音では自分の利益、という社会でもあるし。

でもやっぱり、ご先祖様方が殺し合いの末に手に入れた「オレはキミに反対だが、キミの発言する権利は保証する」(だっけ?w)っていうアレは、社会体制関係なく最高のモノだよね。建前であってもそれが言える社会っていうのは、「チベトもウヰグルもオマエら反対するなら殺すアル」っていう社会よりマトモなわけで。

だから俺はググル支持よ。今回はね。

木の葉 さんのコメント...

google自身も検索結果や地図上のいくつかの場所を外部からの圧力で隠蔽しているんですよね。日本でもグーグル八分として知られるとおり。
企業は、独占や寡占じゃなくて、そこそこの数がそこそこシェア争いをしている方が、健全だと私は思います。

バオリン さんのコメント...

激しく同意w。その存在をアメリカ政府は絶対に認めないけど「エシュロン」とか呼ばれている巨大な通信(インターネットも含む)傍受システムをアメリカ(というより、英米中心の一局覇権主義チーム)は持っているらしいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%B3

情報の検閲をしているのはアメリカも中国も同じで、危なそうなヤツを個別に秘密裡に別件でwしょっ引いて始末するのは同じで、とりあえず危険分子をこれ以上増やさないようにサイトへのアクセス制限を露骨にやるかどうか、国家権力のスキルレベルと人口の差によって対処方法が違うだけなのかもしれないw。
オバマの平和賞の件。英米覇権主義チームがイランを空爆出来なくするために欧州とアメリカの隠れ多極主義チームが先手を打って、言っただけ実績なしのオバマにむりやり受賞させた、という説もあり。
http://tanakanews.com/091021israel.htm

この図式で読み解くと(かなり安易だなw)、英米覇権主義者が中国のインターネットにエシュロンの情報収集先として手を伸ばし始めているのに気付いたGoogleのバックにいる多極主義陣営が、表向きは「中国のネット検閲に反対する」ということにして中国から手を引く形で覇権主義の動きを封じたように思えるなあ。覇権主義陣営は「Googleの中国撤退は意味不明!」とコメントしているYahoo!かなw。
あるいはこの真逆かもしれないけど。
何れにしろアメリカでは、中国をしばってその力を抑え込んで自分たちの覇権を維持しようとする連中と、中国を盛り立てて多極的な世界にしようする連中が、暗闘を繰り広げている・・・ようにも見えますw。
英米覇権主義者~日本の外務省~自民党~検察 vs 多極主義者~田中角栄~小沢一郎~民主党 という図式に思えて仕方ないです。

d3/office D3 さんのコメント...

>ジャン=ピエール
でもさ、最近そ〜でもね〜ぜ。w
少なくとも、アメリカ国内で中東の人たちにとっては。
やっぱ、俺らは西側の情報のど真ん中で判断するしかないって認識は持ってないとな〜と思うんだよ。

あ、あとさ例えに「アル」とか付けちゃうと、ちょっと差別的に見えてしまう・・・。作為的に悪い印象を与えようとしているみたいに見えてしまうから、ここは普通に、なるべく平等に扱うための注意が必要かも知れないよ。でないと、逆効果になりかねない。


>木の葉さん
そうですね。それはGoogleのためでもあると思います。多様な価値観を認めることは大事ですね。それは文化、風習に対しても大事なことでしょう。もう、そういうステージに入ってる気がします。そうしないと機能しなくなってますね。グーグル八分ね。ですね。(笑)


>バオリン さん
エシュロンね。すげ〜有名なエシュロン。(笑)
僕もバオリン さんの見解に同意です。そう思うんです。
で、自由主義や、多極主義チームの存在と台頭。こいつら実はすげぇ厄介だと思うんですよ。まず、まぁ間違ってはいないっちゃいないんですよ。自分だって、どっちかって言えば、そりゃ自由主義だから。でも、程度問題なんですよねぇ。20世紀の正論が21世紀に入ってきて、どうもおかしく機能し始めてる気がしてならないんですよ。

でも「じゃ、キミはヒトラーの時代に戻りたいのか!」と言われると一言では返事できないんですけどね。